現在進行中の事件などに関しては、本家およびはてなブックマークをご参照ください。

2009年05月01日

写真で見る「北アイルランド紛争」〜はじめに

「北アイルランド紛争」というと「IRAの爆弾」ばかりが語られますがそれだけではありません。ベルファスト・テレグラフが2008年半ばから、"A Conflict in Pictures" という写真特集をやっています ("The Troubles in pictures" ではない、というのは興味深いですね)。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece

当初は全部で34点、1970年ごろから2005年ごろまでをカバーしていたこの写真集はその後拡充(と画像の差し替え)を経て、2009年4月現在も更新継続中です。現在アップされている写真の点数は300件を超えています。

この特集が始まったとき、本館のほうで紹介の記事を書き、またその3ヵ月後に一度写真がどかっと追加されたときにも本館のほうで紹介の記事を書いたのですが、それらが完全にoutdatedになっているので、その修正とアップデートも兼ねて、こちらで少しずつ、見ていきたいと思います。

写真は順不同で取り上げることになると思いますが、よろしくお付き合いください。

【続きを読む】
タグ:資料 写真
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【写真】1点目、ロイヤリスト暴動@2005年

このあとしばらく、ベルファスト・テレグラフの写真特集、"A Conflict in Pictures" を見て行きます。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece

とりあえずは、本館での最初の紹介記事から。

なお、以下に貼り付けるURLは既に変更になっています(写真が差し替わっています)。このため、参照すべき写真をサムネイルのサイズにし、どういう写真なのかがわかる程度にした状態で添付しますので、それを参考に上記URLから探してください。




01Crispin_Rodwell_Rio__25339s-200.jpg

1枚目。これはロイヤリスト関連。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=40
【キャプションの概略】
2005年9月。オレンジオーダーのパレードのルート変更のために起きた西ベルファストのロイヤリスト地区での暴動の際、英陸軍のランドローバーが炎上。軍と警察に対し銃撃などが加えられ、軍用車両3両が破壊された。撮影者:Crispin Rodwell


※これは、IRA関連の写真ではありません。
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【写真】2点目、ドラムクリー@たぶん1995年

ベルファスト・テレグラフの写真特集、"A Conflict in Pictures" を見て行きます。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece

とりあえずは、本館での最初の紹介記事から。

なお、以下に貼り付けるURLは既に変更になっています(写真が差し替わっています)。このため、参照すべき写真をサムネイルのサイズにし、どういう写真なのかがわかる程度にした状態で添付しますので、それを参考に上記URLから探してください。




02Drumcree_Tony_Hendro_25361s-200.jpg

これもロイヤリスト関連。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=41
キャプションには「ドラムクリー、撮影者:Tony Hendron」とあるだけなのですが、この写真もこの「事件」もあまりに有名。写真は1995年だったと思います。
http://en.wikipedia.org/wiki/Drumcree_conflict

※これは、IRA関連の写真ではありません。
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【写真】3点目、シャンキル・ボム@1971年

ベルファスト・テレグラフの写真特集、"A Conflict in Pictures" について、本館での最初の紹介記事から。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece

なお、以下に貼り付けるURLは既に変更になっています(写真が差し替わっています)。このため、参照すべき写真をサムネイルのサイズにし、どういう写真なのかがわかる程度にした状態で添付しますので、それを参考に上記URLから探してください。




03Balmoral_71_Alan_Lew_25364s-200.gif

3点目、これはIRAの爆弾関連。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=3
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=42
【キャプションの概略】
1971年12月。ベルファスト、シャンキル・ロードのバルモラル家具社の瓦礫から救出された幼児(死亡)を運ぶ救急隊員。クリスマスを目前に控えた土曜日の午後に爆発したProvisional IRAによる「警告なし」の爆弾で、2人の幼児と2人の大人が死亡し、数十人が負傷した。撮影者:Alan Lewis

キャプションが長いです。シャンキル・ロードのこの爆弾テロ事件は、ナショナリストのコミュニティにとってのブラッディ・サンデーと同じような効果をユニオニストのコミュニティにもたらした事件だと説明されることが多いのですが、そういうことではなく、「事件がいかに卑劣なものであったか」についてたっぷりとキャプションで語られています。写真には、救急隊員、消防隊員、警官、軍兵士、一般の人々が撮影されています。見れば見るほど、「深い」記録写真だと思います。


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【写真】4点目、リンチ@たぶん1970年代

ベルファスト・テレグラフの写真特集、"A Conflict in Pictures" について、本館での最初の紹介記事から。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece

なお、以下に貼り付けるURLは既に変更になっています(写真が差し替わっています)。このため、参照すべき写真をサムネイルのサイズにし、どういう写真なのかがわかる程度にした状態で添付しますので、それを参考に上記URLから探してください。




04TREVOR_DICKSON_1_244_25362s-200.jpg

4点目。「リンチ」。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=4
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=43
【キャプションのコピペ】
Tarred, feathered and tied to a lamppost. Picture by Trevor Dickson


「タールと鳥の羽」については下記参照。
http://en.wikipedia.org/wiki/Tarring_and_feathering

このウィキペディア記事に:
Similar tactics were also used by the Provisional Irish Republican Army (IRA) during the early years of the The Troubles. Many of the victims were women who had been in sexual relationships with policemen or British soldiers.
紛争初期において、同様の方法がPIRAによって用いられた。被害にあった人の多くが、警官や英兵と性的関係にあった女性だった。

とあるのですが、この写真は男性のようです。罪状を書いた紙はタールでべたべたで読めませんが、空き巣か何かをしたようです。当時はPIRAが地域の「警察」の役割を(勝手に)果たしていたので(北アイルランド警察はユニオニスト側であり、ナショナリストのコミュニティに入れられない存在だった)、こういう「刑罰」がありました。

なお、「タールと鳥の羽」は昨年8月にも発生していますが、これはUDAがやったらしいです。(タールと鳥の羽をかけられた人が「私は麻薬密売をしているクズ野郎です」と書かれた紙を持たされている。)
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【写真】5点目、爆発物処理@2001年

ベルファスト・テレグラフの写真特集、"A Conflict in Pictures" について、本館での最初の紹介記事から。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece

なお、以下に貼り付けるURLは既に変更になっています(写真が差し替わっています)。このため、参照すべき写真をサムネイルのサイズにし、どういう写真なのかがわかる程度にした状態で添付しますので、それを参考に上記URLから探してください。




05THOMAS_MC_MULLAN_ic__25360s-200.jpg

5点目。軍のロボットによる爆発物処理の瞬間。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=5
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=44

キャプションによると2001年だから、PIRAではないのですが(PIRAは2001年には既に停戦していたので)、どの組織のものか、また場所などはわかりません。爆発物が仕掛けられていた車は、ICELANDというスーパーマーケット・チェーンの配送車。写真撮影者はThomas McMullan。

タグ:写真 資料 爆弾
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【写真】6点目、1972年1月30日、デリー

ベルファスト・テレグラフの写真特集、"A Conflict in Pictures" について、本館での最初の紹介記事から。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece

なお、以下に貼り付けるURLは既に変更になっています(写真が差し替わっています)。このため、参照すべき写真をサムネイルのサイズにし、どういう写真なのかがわかる程度にした状態で添付しますので、それを参考に上記URLから探してください。




06STANLEY__MATCHETT_B__25358s-200.jpg

6点目。1972年1月30日、デリー。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=6
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=45
【キャプションの概略】
英軍兵士が並ぶ中、デイリー神父が血に染まったハンカチをかざし、何人かの人々が致命傷を負ったジャッキー・ダディ(17歳)を搬送。1972年1月30日、ブラッディ・サンデーとして知られる。写真撮影者:Stanley Matchett

3点目の「シャンキル・ロード爆弾」のキャプションの熱さと比べてどうでしょう。ジャッキー・ダディがどうして、誰によって致命傷を負わされたのかも書いていないし、その日に何人が殺され、何人が負傷させられたのかも書いていない。ジャッキー・ダディはその日最初に殺された人だということも書いていない。

この写真は、Bloody Sunday Trustの写真館にあるものの一瞬前ですね。これの少し前に撮影されたのが、デリーの壁画の元になっているこの写真です。何度見ても、「撃ち殺されたジャッキー・ダディと彼を助けようとする人々」のこの写真には、何とも言いがたい悔しさを覚えます。
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【写真】7点目、マイケル・ストーンのストーモント乱入事件@2006年11月

ベルファスト・テレグラフの写真特集、"A Conflict in Pictures" について、本館での最初の紹介記事から。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece

なお、以下に貼り付けるURLは既に変更になっています(写真が差し替わっています)。このため、参照すべき写真をサムネイルのサイズにし、どういう写真なのかがわかる程度にした状態で添付しますので、それを参考に上記URLから探してください。




07PETER_MORRISON_MICH__25357s-200.jpg

http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=7
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=46

Bloody Sundayの写真の次にこれを持ってくる意図がわからない――2006年11月のマイケル・ストーンの「テロ未遂」あるいは「アートパフォーマンス」
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【写真】8点目、「紛争の終わり」@1994年停戦時

ベルファスト・テレグラフの写真特集、"A Conflict in Pictures" について、本館での最初の紹介記事から。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece

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08Martin_Wright_CEASE__25356s-200.jpg

「紛争の終わり」のプロパガンダ写真として使われた有名なもの。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=8
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=47

【キャプションのコピペ】
August 1994 A young boy and soldier on the Springfield Road in west Belfast Picture by Pacemaker

これ1994年だったのか。もう少し後のだと思ってた……August 1994は何日なのかが重要なのだけど、それは不明。8月31日にPIRAの停戦が宣言されています。
http://en.wikipedia.org/wiki/Chronology_of_Provisional_IRA_Actions#1990s

Springfield Road in west Belfastといえばナショナリスト地域。

Pacemakerはベルファストの報道写真エージェンシー。
http://www.pacemakerpressintl.com/
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【写真】9点目、ボビー・サンズの葬儀@1981年

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http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece

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09MARTIN_WRIGHT_BOBBY__25355s-200.jpg

http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=9
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=48

【キャプションの概要】
覆面をしたIRAメンバーの居並ぶボビー・サンズの葬儀で、母親と手をつないだサンズの息子。撮影者:Martin Wright

1981年のハンストとボビー・サンズについての写真として選ばれたのがこれか、というところで、言語化されない気持ちです。「もやもや」でもない。

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【写真】10点目、群集と機動隊@年代など不明

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http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece

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10Gerry_Fitzgerald_3_2_25340s-200.jpg

http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=10
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=49

キャプションに撮影者の名前(Gerry Fitzgerald)しかないので詳細がわかりません。群集と警察の機動隊(警棒を振り下ろそうとしているところ)。

「ジャンパー姿の男の人たち」ばかりで、天候も雨のようで多くの人々の髪型もべしゃっとなっているので、いつごろのものかもわかりません。ただ警官の警棒の上に見える人のふわふわした髪型を見ると、80年代かなあ。こういう写真こそ、キャプションをつけてくれないと(「イングランドの炭鉱ストですよ」と言われても信じてしまいそう)、と思うんですが、地元の人には説明不要なのかも。
タグ:資料 写真 警察
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2009年05月02日

【写真】11点目、「ドクター・ノー」

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http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece

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11-200.jpg

説明不要ですね。Dr Noことイアン・ペイズリー。BBC記事などでもよく使われています。

http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=11
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=50
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【写真】12点目、タイガーズ・ベイ@2000年

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http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece

なお、以下に貼り付けるURLは既に変更になっています(写真が差し替わっています)。このため、参照すべき写真をサムネイルのサイズにし、どういう写真なのかがわかる程度にした状態で添付しますので、それを参考に上記URLから探してください。




12-200.jpg

ロイヤリスト側の写真。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=12
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=51

【キャプションのコピペと概要】
2000 A young girl looks on as Loyalist Paramilataries carry the remains of her father and their commander through the streets of Tigers Bay in north Belfast after he was was killed by Republicans. Picture by Cathal McNaughton

2000年、ベルファスト北部、タイガーズ・ベイ地区で、リパブリカンに殺されたロイヤリスト武装組織リーダーの棺を運ぶロイヤリスト民兵と、それを見る幼い女の子。殺されたのは彼女の父親である。写真撮影者:Cathal McNaughton

2000年の死者一覧を見ても、「リパブリカン」に「プロテスタント」の「リーダー」が殺害されたという例は見当たらないので、ベルテレさんがキャプションで「リパブリカンによって殺された」と書いているのは、単純ミスか、意図的な誤記だろうと思います。
http://cain.ulst.ac.uk/sutton/chron/2000.html

このリストにある「タイガーズ・ベイ」の死者は:
- 21歳のUDAメンバー、加害者はUVF(つまりロイヤリスト二大組織の内紛)、10月28日
- 63歳のプロテスタントの政治活動家(PUP所属)、加害者はUDA(つまり、同じくUVF/PUP対UDAの内紛)、10月31日
※この年から翌年にかけて、UVF, UDA, LVFのロイヤリスト3組織の抗争が起きていました。政治的なものというより、「ギャングランド」的な争いだったにしても、これも「紛争」の一部です。

リストにある唯一の「リパブリカンによって殺されたプロテスタント」は:
- 35歳のタクシー運転手で武装組織メンバーではない一般人、タクシーをクラムリン・ロード近くに頼むと言われて行ったところで撃ち殺された。加害者はどれと特定されていないリパブリカンのグループ。

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【写真】13点目、日常@1980年代

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http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece

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13-200.jpg

http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=13
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=52

「80年代のベルファストの日常」。見てると黒い笑いがこみ上げて来るような写真です。

【キャプションの概要】
1984年4月。ベルファストのフォールズ・ロード地区で英軍兵士によって所持品検査をされる男性。周囲の人々は日常生活を送っているだけで、所持品検査にまるで注意を払っていない。撮影者: Brendan Murphy


英軍兵士は2人組ですが、ひとりはアフロ・カリビアンです。そういえばマイク・リーの映画にはアジア系の兵士の姿がありました。
タグ:写真 資料
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【写真】14点目、オレンジ・パレードでの暴動@2001年

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14-200.jpg

http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=14
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=53
【キャプションの概要】
2001年7月12日。オレンジ・パレードが通過する前、暴動となったアルドイン地区(ナショナリスト地域)で負傷して横たわる警官。撮影者: Ann McManus


念のため、ちょっとだけ書いておきますが、「オレンジ・パレード」の「オレンジ」は「オレンジ・オーダー(ロッジ)」の「オレンジ」で、その「オレンジ」は「カトリックを打ち破ったプロテスタントの王、ウィリアム3世」、つまり「オレンジ公ウィリアム」にちなんでいます。要するに、「プロテスタント」の(何百年も前の「対カトリック勝利」をいまだに記念している)パレードです。

その「プロテスタント」のパレードが、「カトリック」が圧倒的に多い地域を強引に通るので、暴動になるのです。あまたの事象と同じく当局(パレード・コミッションというものがある)も完全に中立というわけではなく(なぜなら「完全に中立」などということが不可能だから)、私が把握している限りでも、2000年代前半はこういう衝突は「7月の北アイルランドといえば」という恒例行事でした(毎年その話題で北アイルランドのニュースが盛り上がる、というような)。ただ、この数年はずいぶん穏やかになっていて、2009年はさらに穏やかになりそうな雰囲気ではありますが。
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*参考書籍*

北アイルランド紛争についての英書

英語ではとても読みきれない(買いきれない、収納しきれない)ほどの本が出ていますが、筆者は特に下記の書籍を参照しています。
※画像にポインタを当てると簡単な解説が出ます。

031229416607475451970717135438
The IRA
Tim Pat Coogan
Loyalists
Peter Taylor
Killing Finucane
Justin O'Brien

北アイルランド紛争について、必読の日本語書籍
筆者はこのブログを書く前に、特にこれらの書籍で勉強させていただいています。

4621053159 4846000354
IRA(アイルランド共和国軍)―アイルランドのナショナリズム
アイルランド問題とは何か
鈴木 良平

北アイルランド紛争の歴史
堀越 智

IRA―アイルランドのナショナリズム(第4版増補)
鈴木良平

458836605X
暴力と和解のあいだ
尹 慧瑛
→「北アイルランド」での検索結果
→「Northern Ireland」での検索結果
* photo: a remixed version of "You are now entering Free Derry",
a CC photo by Hossam el-Hamalawy
http://flickr.com/photos/elhamalawy/2996370538/


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