現在進行中の事件などに関しては、本家およびはてなブックマークをご参照ください。

2009年05月06日

【写真】ロイヤリストの拠点を訪れた英国の政治家@1969年

ベルファスト・テレグラフの写真特集、"A Conflict in Pictures" から:
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece

写真URL:
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=203
キャプション:
Loyalists waving a Union Jack surround Home Secretary James Callaghan on the Shankill Road, Belfast. 28/8/1969.
「1969年8月28日、シャンキル・ロードを訪れた内務大臣、ジェームズ・キャラハンを、ユニオンジャックの旗を持ったロイヤリストが取り囲んで(歓迎して)いる」

【URLは2009年5月5日確認。特に告知なく変更される可能性があります。またURLが変わると写真が見つけられなくなるので、「何となくこういう写真」ということがわかる程度のサムネイル画像を下記に添付します。】

203_calla-150.jpg

キャラハンについては:
http://en.wikipedia.org/wiki/James_Callaghan

説明は不要かと思いますが、少しだけ。

ファミリーネームを見ればわかる通りアイルランド系英国人ですが、1969年の英軍投入を最終的に判断した内務大臣であり(上記の写真は、その英軍投入の直後のものです)、1970年代後半には首相として「北アイルランド(のテロリスト)」への「対策」を行なった労働党の政治家です。(「左翼である労働党は常にナショナリスト寄り」などというのは、ただのセット思考による無根拠な思い込みです。)

なお、1972年のNI自治政府停止と英国の直轄統治開始のときには政権は保守党だったので(テッド・ヒース首相)、労働党の政治家であるキャラハンは直接的な関係はありません。
posted by nofrills at 02:00 | TrackBack(0) | 写真で見る北アイルランド紛争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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*参考書籍*

北アイルランド紛争についての英書

英語ではとても読みきれない(買いきれない、収納しきれない)ほどの本が出ていますが、筆者は特に下記の書籍を参照しています。
※画像にポインタを当てると簡単な解説が出ます。

031229416607475451970717135438
The IRA
Tim Pat Coogan
Loyalists
Peter Taylor
Killing Finucane
Justin O'Brien

北アイルランド紛争について、必読の日本語書籍
筆者はこのブログを書く前に、特にこれらの書籍で勉強させていただいています。

4621053159 4846000354
IRA(アイルランド共和国軍)―アイルランドのナショナリズム
アイルランド問題とは何か
鈴木 良平

北アイルランド紛争の歴史
堀越 智

IRA―アイルランドのナショナリズム(第4版増補)
鈴木良平

458836605X
暴力と和解のあいだ
尹 慧瑛
→「北アイルランド」での検索結果
→「Northern Ireland」での検索結果
* photo: a remixed version of "You are now entering Free Derry",
a CC photo by Hossam el-Hamalawy
http://flickr.com/photos/elhamalawy/2996370538/


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