http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece
見出しに「2組目」と書いてあるエントリでは、本館での2番目の紹介記事で言及したものを扱っています。
なお、以下に貼り付けるURLは既に変更になっています(写真が差し替わっています)。このため、参照すべき写真をサムネイルのサイズにし、どういう写真なのかがわかる程度にした状態で添付しますので、それを参考に上記URLから探してください。

キャプションは、「メアリー・トラヴァースの葬儀での母ジョーンと姉(妹)のアン。メアリーの父トムは判事で、一緒に教会から歩いて帰る途中でIRAのガンマンに狙撃された。1984年」。
http://cain.ulst.ac.uk/othelem/chron/ch84.htm
Sunday 8 April 1984
The Irish Republican Army (IRA) carried out a gun attack on Thomas Travers, then a Resident Magistrate, outside St Brigid's Catholic Church in Belfast. Travers was seriously injured in the attack but his daughter Mary Travers (22) was shot and killed.
IRAが「標的」とした判事は重傷を負い、一緒にいた娘さんが亡くなった、とのこと。
葬儀でのお母さんとお姉さんのベールを見ても明らかなことですが、被害者がカトリックであったことに注目してください。「判事」という職にあった体制側の人間は、カトリックであっても、IRAの「標的」だったのです。
北アイルランド紛争は、宗教紛争などではありません。宗派紛争でもありません。宗派対立が大きな位置を占めていたことは事実ですが(「カトリック」や「プロテスタント」が罵倒のためのレッテル貼りとして機能するほどに)、それがすべてではありません。