現在進行中の事件などに関しては、本家およびはてなブックマークをご参照ください。

2009年05月02日

【写真】2組目18点目、ロング・ケッシュ、ハンガーストライキ@1980年

ベルファスト・テレグラフの写真特集、"A Conflict in Pictures" を見ていきます。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece

見出しに「2組目」と書いてあるエントリでは、本館での2番目の紹介記事で言及したものを扱っています。

なお、以下に貼り付けるURLは既に変更になっています(写真が差し替わっています)。このため、参照すべき写真をサムネイルのサイズにし、どういう写真なのかがわかる程度にした状態で添付しますので、それを参考に上記URLから探してください。




17-raymond-200.jpg

18点目はハンガーストライキ。といっても1981年のボビー・サンズのではありません。その前、1980年のブレンダン・ヒューズのハンストの参加者7人のうちの1人です。

彼(ら)はハンストに入る前にブランケット&ダーティ(ノー・ウォッシュ)・プロテストをやっていたので、髪も髭も伸び放題。写真は絶食してかなり経過してからロングケッシュの病院棟のベッドで撮影されたもの。密かに撮影されたこの写真が密かに持ち出されて、リパブリカンの印刷物として人々の目に触れ、「ハンスト」を伝えることとなります。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=18

写真に撮影されているのはレイモンド・マッカートニー。ベルテレの特集に出ている写真に基づいた「ブランケット・プロテスト&ハンガーストライキ」のミュラルが、デリーのボグサイドにあります(写真)。ハンスト終結まで53日絶食した彼は1954年デリー生まれで、1972年1月30日(ブラディ・サンデー)にいとこを英軍に射殺されて「武装闘争の人」になっています。2007年に過去の「殺人罪で有罪」との判決は誤っていたとの正式な法的結論が出ています。2004年選挙でMLA(北アイルランド自治議会議員)に当選し、シン・フェインの政治家として活動中。シン・フェインのサイトにも経歴などが掲載されています(下記ウィキペディアの末尾から飛べます)。
http://en.wikipedia.org/wiki/Raymond_McCartney

デリー・ジャーナルを見てみたら、レイモンド・マッカートニーがHungerについて「素晴らしく力強い映画だ。公正で正確な描写がされている」と述べている記事がありました。



posted by nofrills at 14:30 | TrackBack(0) | 写真で見る北アイルランド紛争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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*参考書籍*

北アイルランド紛争についての英書

英語ではとても読みきれない(買いきれない、収納しきれない)ほどの本が出ていますが、筆者は特に下記の書籍を参照しています。
※画像にポインタを当てると簡単な解説が出ます。

031229416607475451970717135438
The IRA
Tim Pat Coogan
Loyalists
Peter Taylor
Killing Finucane
Justin O'Brien

北アイルランド紛争について、必読の日本語書籍
筆者はこのブログを書く前に、特にこれらの書籍で勉強させていただいています。

4621053159 4846000354
IRA(アイルランド共和国軍)―アイルランドのナショナリズム
アイルランド問題とは何か
鈴木 良平

北アイルランド紛争の歴史
堀越 智

IRA―アイルランドのナショナリズム(第4版増補)
鈴木良平

458836605X
暴力と和解のあいだ
尹 慧瑛
→「北アイルランド」での検索結果
→「Northern Ireland」での検索結果
* photo: a remixed version of "You are now entering Free Derry",
a CC photo by Hossam el-Hamalawy
http://flickr.com/photos/elhamalawy/2996370538/