http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=291
【URLは2009年5月2日確認。特に告知なく変更される可能性があります】
キャプション:
The explosion of a bomb in the crowded central Belfast restaurant, the Abercorn, on 4th March 1972, was one of the most horrific incidents of the Northern Ireland violence. Two women were killed - 130 people injured.
「1972年3月4日。ベルファスト中心部にあるレストラン、Abercornで爆弾が爆発、レストランは混雑しており、女性2人が死亡し、負傷者は130人になった。北アイルランド紛争でも最悪の事件のひとつ」

以下、まだ数点写真があります。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=131

The explosion of a bomb in the crowded central Belfast restaurant, the Abercorn, on 4th March 1972, was one of the most horrific incidents of the Northern Ireland violence. Two women were killed - 130 people injured.
「1972年3月4日。ベルファスト中心部にあるレストラン、Abercornで爆弾が爆発、レストランは混雑しており、女性2人が死亡し、負傷者は130人になった。北アイルランド紛争でも最悪の事件のひとつ」
負傷者たち(キャプションは上と全く同じなので省略します):
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=132

http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=133

http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=192

http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=193

http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=194

Abercorn Restaurant bomb. Tom McFarlane
※キャプションの意味がわかりません。写真家の名前だとは思いますが。
負傷者たちのその後:
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=134

Pictured is Jimmy Stewart, who lost both legs in the Abercorn Restaurant explosion. ...
「Abercorn Restaurant爆弾事件で両脚を失ったジミー・スチュワートさん。(以下、これまでのキャプションと同文)」
http://www.belfasttelegraph.co.uk/photo-galleries/article13909724.ece?ino=195

Abercorn Restaurant bomb. Rosaleen McNern (right) who lost both legs, an arm and an eye - her sister Jennifer (left) lost both legs.
「Abercorn Restaurant爆弾事件。ロザリーン・マクナーンさん(右)は両脚と片腕、片目を失った。姉妹であるジェニファーさん(左)は両脚を失った」
CAINの年表:
http://cain.ulst.ac.uk/othelem/chron/ch72.htm#Mar
Saturday 4 March 1972
The Abercorn Restaurant in Belfast was bombed without warning. Two Catholic civilians were killed and over 130 people injured. The Irish Republican Army (IRA) did not claim responsibility for the bomb but were universally considered to have been involved.
IRAについて、彼らのプロパガンダを(たとえ無意識にであっても)そのまま受け売りした、「IRAの爆弾は必ず予告がある(から、予告なしのアルカイダなどとは違う)」という言説があります。
「予告」の有無で「テロ攻撃」の性質が変わるかのような言説には、ほんとにいいかげんにしてくれと思います。そんな言説はIRAの自己正当化のためのものです。
そういう言説が言っている「IRAの爆弾」は、主にイングランドでのものです。確かに、マンチェスター爆弾などで死者ゼロだったのは「奇跡的」という形容詞で語られるし、晩の7時にビジネス街で炸裂したドックランズ爆弾での死者が、店の戸締りを確認していたニューズエイジェントの店員2人だけだったというのも驚くべきことではあるかもしれません。
でも、イングランドでいえば、ウォリントンはどうでしたか? ギルフォードは? ハロッズは? そして、1990年代初めにかけてのIRAの爆弾キャンペーン最盛期に、実際には爆弾などないのに「予告」だけする(あるいは怪しげな箱だけ置いておく)というhoaxの乱発で、普通の市民生活がどれほどの悪影響を受け、都市機能が混乱しましたか? というか、1998年8月15日のReal IRAのオマーでさえ「予告」はあったのです。全然その「予告」の電話の情報が間違っていたために、人々が爆弾のない場所から爆弾のある場所へと避難誘導されたのですが(そして死者29人、うち1人は双子を妊娠していた母親)。
ともあれ、1970年代、北アイルランド紛争の最盛期、IRAは北アイルランドにおいて、予告として機能しうるような予告なしで、「経済的ターゲット」に対して爆弾攻撃を行なっていました。「経済的ターゲット」というのは、ぶっちゃけて言えばIRAの正当化のための方便としての用語法で、そのシニフィエは、一般の人たちが利用する商業施設です。
そんな基本的なことすら調べずに、イメージとプロパガンダでIRAのことを「フリーダム・ファイター」としていわば美化することは、紛争の死者に極めて失礼なことです。(別にIRAだけではありませんが。INLAもUDAもUVFもLVFもすべて。でも美化の質が最もひどいのは、IRAです。「語られる」機会が多いがゆえに、ですが。ていうか「UVFの爆弾」とか、聞いたこともないというのが普通でしょう。)
Abercornレストランに仕掛けられた爆弾が爆発したのは、1972年3月4日、土曜日の午後でした。予告があったのは爆発の2分前、爆弾を仕掛けたのはIRAの女性メンバー2人でした。Slugger O'Tooleの2005年の記事(下記URL)に、ジャーナリストのMalachi O'Dohertyによる事実説明が引用されているので、それをご参照のほど。
http://www.sluggerotoole.com/archives/2005/06/truth_requires.php