2007年に投稿した本家のエントリを丸ごとコピペします。
http://nofrills.seesaa.net/article/65542069.html
1987年11月8日、日曜日。北アイルランドの西部、ファーマナ州最大の都市、エニスキレン。その日は英国の「戦没者追悼の日 (Remembrance Sunday: 第一次・第二次大戦の戦死者を追悼する)」で、エニスキレンでもほかの都市と同じように、街の戦没者慰霊碑のある広場で、追悼式典が執り行われようとしていた。エニスキレンは英陸軍の連隊が拠点としていた街で、その日、広場に集まっていたのは儀式のパレードを見るために出かけてきた一般市民で、その多くはプロテスタントの高齢者(戦中世代の人たち)だった。
午前10時45分、慰霊碑のすぐそばの建物が爆発した。建物の大きな壁が吹き飛び、一帯は瓦礫に覆われた。
爆弾を仕掛けたのはIRA (the Provisional IRA) だった。予告電話はなかった。
瓦礫の下に生き埋めになった人たちを、慰霊碑までパレードしてきていた軍人たちが救出するところが、追悼式典を取材にきた報道陣のカメラによって克明にとらえられている。
http://news.bbc.co.uk/onthisday/hi/dates/stories/november/8/newsid_2515000/2515113.stm
※Play Videoをクリックで映像が見られます。
BBCの当時の報道によると、ファーマナ州ではIRAの活動(「テロ」)が活発で、この日のパレードの経路は事前に丹念に調べられていた。しかし爆発した建物は調査されておらず、いつの間にか爆発物が仕掛けられていたのが気付かれなかったらしい。タイマーで爆発したこの爆発物は、その場で11人を殺し、60人以上を負傷させた。
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