現在進行中の事件などに関しては、本家およびはてなブックマークをご参照ください。

2009年01月30日

【資料】「ブラッディ・サンデー事件」の当時の報道を読みたいのですが。

Bloody Sunday事件に限らず、英紙the Timesの過去の紙面アーカイヴが利用できます。1785年から1985年まで200年分の同紙の紙面(のスキャン画像とテキストデータ)が、ネットさえあれば誰でもアクセス可能になっています。
http://archive.timesonline.co.uk/tol/archive/

The Timesのアーカイヴの使い方などについては、2008年6月に「本館」で説明のエントリを立ててありますので、そちらをご参照ください。
http://nofrills.seesaa.net/article/101614612.html

The Timesのブラッディ・サンデー事件の第一報(1972年1月31日)のキャプチャ画像:


また、これとは別に、ウェブで当時の報道を探して書いたエントリが、本館にあります。

2008年02月12日 マーゴ・ハーキン、『デリー・ダイアリー』(NI映画祭)を見て、当時の報道を見る
http://nofrills.seesaa.net/article/83761873.html

以下に、このエントリをそのままコピー&ペーストしておきます。

【続きを読む】
posted by nofrills at 22:00 | TrackBack(0) | 参考文献・資料類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

※誤訳・誤記・誤変換などのご指摘やエントリの内容についてのご質問などは、
コメント投稿専用エントリのコメント欄にお寄せください。

【事件・人 質問2】「ブラッディ・サンデー事件」とは。

【事件・人 回答2】
Bloody Sunday (「血の日曜日」) 事件は、1972年1月30日、北アイルランドのデリー(ロンドンデリー)で起きた、英軍による、非武装の一般市民に対する銃撃事件のことです。銃撃により13名がその日に死亡、1人が後日死亡し、13人が負傷しました。死亡した人たちのうちの5人は背後から撃たれていました。

まず、デリーの場所。(Multimap.comではLondonderryと入力しないと「デリー」を出してくれないのですが。)


この事件を「ドキュドラマ」形式で再現して描いた映画が、ポール・グリーングラス監督の『ブラディ・サンデー』です。映画の基になったのは、当時目撃者に聞き取り調査したときの調書をまとめたもの。(「続きを読む」の下に詳細。)

この下には、2007年1月30日、事件からちょうど35年の日に本館にポストしたものを、原則としてそのまま貼り付けます(ほんの少しだけアップデートしてあります)。
http://nofrills.seesaa.net/article/32437581.html

【続きを読む】
posted by nofrills at 00:00 | TrackBack(0) | 主な事件・人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

※誤訳・誤記・誤変換などのご指摘やエントリの内容についてのご質問などは、
コメント投稿専用エントリのコメント欄にお寄せください。

2009年01月17日

【質問28】 ナショナリストのエリアにチェ・ゲバラの壁画がある理由は。

【回答28】
derry-che-300.jpgエルネスト・チェ・ゲバラはアルゼンチン生まれですが、お父さんのエドゥアルド・ラファエル・エルネスト・ゲバラ・リンチは、「リンチ Lynch」というファミリーネームから明らかなようにアイルランド系です。家系としては、1715年にゴールウェイに生まれたパトリック・リンチという人にさかのぼれるのだそうです。(チェ・ゲバラはアイルランドのほか、バスクの血も受け継いでいます。)

この点については、下記ページが詳しいです。
Che Guevara's Basque & Irish Roots
Seán Mac Mathúna
http://www.fantompowa.net/Flame/che_guevara_irish_roots.htm

チェ・ゲバラについて、その暗殺後にお父さんが述べた言葉に「アイルランド」が出てきます。
"The first thing to note is that in my son's veins flowed the blood of the Irish rebels, the Spanish conquistadores and the Argentinean patriots. Evidently Che inherited some of the features of our restless ancestors. There was something in his nature which drew him to distant wanderings, dangerous adventures and new ideas."
http://en.wikipedia.org/wiki/Che_Guevara


デリーにある壁画には、この言葉から「息子の体にはアイルランドの反乱を行なった人たちの血が流れていた」という部分が抜粋されています。

http://www.fanpop.com/spots/ireland/images/3218063

【続きを読む】
posted by nofrills at 19:00 | TrackBack(0) | 北アイルランド紛争FAQ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

※誤訳・誤記・誤変換などのご指摘やエントリの内容についてのご質問などは、
コメント投稿専用エントリのコメント欄にお寄せください。





*参考書籍*

北アイルランド紛争についての英書

英語ではとても読みきれない(買いきれない、収納しきれない)ほどの本が出ていますが、筆者は特に下記の書籍を参照しています。
※画像にポインタを当てると簡単な解説が出ます。

031229416607475451970717135438
The IRA
Tim Pat Coogan
Loyalists
Peter Taylor
Killing Finucane
Justin O'Brien

北アイルランド紛争について、必読の日本語書籍
筆者はこのブログを書く前に、特にこれらの書籍で勉強させていただいています。

4621053159 4846000354
IRA(アイルランド共和国軍)―アイルランドのナショナリズム
アイルランド問題とは何か
鈴木 良平

北アイルランド紛争の歴史
堀越 智

IRA―アイルランドのナショナリズム(第4版増補)
鈴木良平

458836605X
暴力と和解のあいだ
尹 慧瑛
→「北アイルランド」での検索結果
→「Northern Ireland」での検索結果
* photo: a remixed version of "You are now entering Free Derry",
a CC photo by Hossam el-Hamalawy
http://flickr.com/photos/elhamalawy/2996370538/


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。